モラド峡谷
モラド峡谷はカルデラ市街から国道5号線(パンアメリカン・ハイウェイ)を北へ約35km、その後東に向かって国道C-309号に入り約5kmいったあたりに位置しています。
この峡谷は、海岸山脈のくぼ地に入り込んだようになっています。土壌には、周囲の丘陵の山腹から雨によって流されてきた大きめの砂粒が多く含まれています。南側の斜面は際立った勾配で、石が多く、植物が密集しています。一方、北側の斜面は比較的ゆるやかで、土壌はあまりしっかりしておらず、植物はあまり生えていません。
ここで見られるような山腹は、「日かげ(南側)」と「日なた(北側)」と呼ばれており、主に紫外線の量と時間がこれらの地質と関連しています。
この地の特徴は、比較的小さい(長さ2km程度)面積の中に様々な種が密集している点です。峡谷で見られる特徴がよく出ている場所です。際立って特徴的な点は、風から守られたくぼ地になっていることで、このため、雨やカマンチャカによる水分を最もうまく活用できるというわけです。
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Contreras.M,Cea Villablanca.A & Marambio-Alfaro.Y(2014).Flores de la comuna de Caldera,Región de Atacama.