レオン峡谷

レオン峡谷から太平洋の方向を望む

カルデラ市街から北へ10kmほどの場所に位置し、約29.7km²にわたる峡谷です。生物多様性が豊かで、峡谷の高いエリアはアタカマ州生物多様性優先保護区域に指定されています。カルデラ市街からは国道5号(パンアメリカン・ハイウェイ)を北へ約10kmほど行った後に、測道を東に入ります。

レオン峡谷は、海に向かって東西に伸びる峡谷です。沿岸の広大な平野が山々の間の狭い峡谷の底の部分へと入り込んでいくところまで、ずっと平野を横切っていくとたどり着きます。ここの山々は岩が多く、斜面は急で、植物が常に生息しています。この場所を特徴づけているのは、数メートルにわたる湿地を生み出している湧き水で、周囲が乾燥地であることからすると全く予想できないものです。

峡谷が東西を向いていることや、さえぎる斜面がないことによって、海からの湿気は峡谷の奥深くまで数キロにわたって入り込み、日のあたらない場所を中心に湿地がうまれます。こうして、ブロメリア科のTillandsia geisseiや、ロシータ・チカと呼ばれる可愛い花、Cruckshanksia pumila、この地域特有のサボテンであるCopiapoa calderana、シソ科の Stachys eremicolaなど、様々な固有種がこの場所に集中して生育しています。モラド峡谷との違いは、ここでは「もや」は丘の山腹を上昇し、ある種の大気のつい立てのようになって、高度の高いエリアにも湿気をもたらしている(ミニフェーン現象)という点です。

降雨があると、峡谷の底にあたる土壌は一年草で覆われます。

レオン峡谷

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モラド峡谷
カルデラ平原
モロの丘と平原
コピアポ川湿原
海岸沿いの平原

Contreras.M,Cea Villablanca.A & Marambio-Alfaro.Y(2014).Flores de la comuna de Caldera,Región de Atacama.