葉タマネギ CEBOLLÍN, HUILI
学名: | Leucocoryne appendiculata |
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科: | ネギ亜科 (ALLIACEAE) |
球根植物で、アタカマ州の固有種。平野や山腹で固まって生息する。雨が降った後に最初に開花する花の1つで、よい香りを発して開花する。球根は野ウサギなどげっ歯動物の食料となっている。同様の花では、カルデラ区内にはこのほかに次の種が見られる。
Leucocoryne dimorphopetara:6枚の細くとがった花被片と3つのふっくらとした仮おしべがある。
Leucocoryne narcissoides:丸みを帯びた形の6枚の花被片と、6つの仮おしべがある。仮おしべのうち3つは幅広で、3つは細め。(写真:上段左端、下段)
白い花被片
多年草で、球根をもち、高さは約40cm程度。地中の浅いところに茎から円盤状に生える無数の白っぽい幼根がある。茎が地中に入ったあたりから葉が生える花茎。球根は白くふっくらとしており、薄茶色の皮におおわれ、ニンニクのような強い香りを持つ。葉は細くとがった皮針形で、茎の根元あたりに生える。花は茎の一カ所から複数の花がひろがる散形花序。花被片は6枚で、白く尖っている。3つのおしべがあるが、これは見えない部分にあり、オレンジ色がかった黄色で円柱状の3つの仮おしべが花冠から飛び出している。3つの殻に覆われた蒴果(さくか)をつけ、成熟すると殻が開いて黒い種子が現れる。