荷物カバンの房 BORLÓN DE ALFORJA
学名: | Polyachyrus poeppigii |
---|---|
科: | キク科 (ASTERACEAE) |
チリの固有種で、アントファガスタ州からバルパライソまで広く見られる。平原と峡谷のはざまで育つ。通称名は、かつて荷役用の動物にかけて使った荷物カバンの飾りとして用いられていた、羊毛でできたポンポンの房に似ていることからついた。
球状の頭状花
高さ約60cm程度まで育つ準低木。茎は柔軟で、半ツル性。根元にむけ折れやすい。葉は互いちがいの羽状全裂で、双生葉になっており、細かく分かれていて、葉裏にむかって湾曲し、肉厚でつやがある。花序(茎に対する花のつきかた)はピンク色の小さな花びらが集まってできた球状の頭状花で、めしべが飛び出している。頭状花は茎の先についており、優しい香りを放つ。果実は産毛のある皮に包まれた痩果(注:薄く硬い皮に包まれた果皮の中に種子がある果実のこと)である。