マルビージャ MALVILLA
学名: | Cristaria calderana |
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科: | アオイ科 (MALVACEAE) |
この花は、蝶の幼虫のエサとなっており、蝶の生態と生物学上の関係が深い。「砂漠の花畑」現象の際には、場所によっては一面がこの花の絨毯となる。カルデラ市街や沿岸道沿いに多く生育している。アタカマ州だけで見られる花。
カルデラの花
高さ50cmほどまで成長する花。茎は枝分かれしており、もろく、柔らかな毛におおわれている。細長い三角形をした肉厚な葉は根元にむかって並び、不規則な裂け目があり、全体としては羽状になっている。花はやわらかな花柄がついたシンプルな構造で、柔らかいガクが5枚ある。5枚の花弁はもろく、色はクリームがかったピンク〜ピンク色をしており、やさしい香りがする。種は、直径7〜8mmの乾燥した分離果の中に18〜19のグレーの種子が円状になって出来る。それぞれの種子はクリーム色をした繊維質に覆われ、三角形の羽根がついていて、風にのって拡散される。種子そのものはロウ状に覆われている。